みやぎ里親支援センター けやき みやぎ里親支援センター けやき

里親制度について

〇社会的養護とは

虐待や親の病気、貧困、養育放棄など、さまざまな理由により、実親の元で生活できない子どもたちがいます。そうした子どもたちに対し、社会が責任をもって実家庭に代わる生活の場を用意し、その育ちを保障していくことを社会的養護といいます。
宮城県内では、およそ600人の子どもたちが社会的養護を必要としています。

〇家庭養護と施設養護

社会的養護には、家庭養護と施設養護があります。

平成28年6月に施行された改正児童福祉法第3条の2では、子どもの「家庭養育優先原則」が明記されました。家庭における養育が困難または適当でない場合には、家庭における養育環境と同様の養育環境である養子縁組や里親等への委託を進めることされました。

〇里親制度とは

社会的養護を必要とする子どもを、温かい愛情と正しい理解をもって家庭に迎え入れ、実家庭に代わって養育する制度です。里親制度は、子どもにとってあたり前の家庭での生活を保証する仕組みであり、「子どものための制度」ということがベースにあります。

【里親の要件とは】

里親になるには、特別な資格等は必要ではありません。以下の主な要件が定められています。

  1. 心身ともに健全であること。
  2. 児童の養育についての理解、熱意、児童に対する豊かな愛情を有していること。
  3. 経済的に困窮していないこと。
  4. 児童の養育に関し虐待等の問題がないと認められること。
  5. 「児童福祉法」、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」の規定により、罰金以上の刑に処せられたことがないこと。
  6. 定められた研修を終了すること。(親族里親を除く)

【里親の種類】

里親には、次の4つの種類があります。

  1. 養育里親
    家庭を必要とする子どもを自分の家庭に迎え入れ、実親に代わり一定期間、養育する里親です。
  2. 養子縁組
    養子縁組を前提とした里親です。
  3. 専門里親
    虐待、非行、障害などの理由により、専門的な援助を必要とする子どもを養育する里親です。専門的な研修受講などの一定の要件があります。
  4. 親族里親
    3親等以内の親族が、実親に代わり子どもを養育する里親です。

【里親になるには】

里親になるまでの流れは、以下のようになっています。児童相談所への相談から始まり、申請そして研修受講と児童相談所による家庭調査、社会福祉審議会での審議を経て里親としての認定登録となります。

里親になるまで チャート表

*養育里親及び養子縁組里親は5年ごと、専門里親は2年ごとの更新研修受講が必要です。

〇ファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)について

ファミリーホームは、養育里親と同じように自分の家庭に子どもを迎え入れ養育する家庭養護のひとつの類型です。養育里親が、委託される子どもの数が4人までなのに対し、ファミリーホームは、5~6人となっています。いわば、里親制度を大きくしたもので、子ども同士の育ち合いを活かしながら、子どものニーズに寄り添った家庭養育を行います。ファミリーホームを開設するには、別に要件が定められています。